作家と職人

モノを作る人を大別する時「作家」と「職人」がある。
どっちも偉そうな呼び方であまり好きではないが単に呼称として捉えれば、
カトウが思う「作家」と「職人」の違いはこう。
「職人」はすでに存在している欲求を満たす(具現化する)者。
「作家」は存在していなかった欲求を喚起する(触発する)者。
どちらが作り手として上とかではなく性質の違い。
また、両方を兼ねている人もいる。
どっちにも好きな部分と嫌いな部分がある。
「職人」は技術を売る者
「作家」はアイデアを売る者
とも言えるかな。
良い技術を持った「職人」でも、お客さんの自発的な欲求が薄くなっている世の中じゃ仕事が無くなってしまうのは寂しい事です。
はてさてこの写真の爺さんはいったい何を作ってんだ…?
フラックスとアンチフラックス

ロウ付け(パーツを張り合わせたり、隙間を埋めたりする)作業に不可欠なのが「フラックス」(左)。溶かしたロウ材が金属表面に流れやすくするために塗布する。そして最近店で見つけたのが「アンチフラックス」(右)。ロウ材が流れて欲しく無い部分に塗布して流れなくするという商品。てっきり火を当てることで皮膜か何かを形成するのかと思ったらそうじゃないらしい。言うなれば固まらないパテ。火に当てても硬化も変質もしにくいペーストで物理的にロウが流れ込むのを防いでる…。う~ん、なんか単に土砂で溶岩食い止めてる感じだなぁ…。そして問題なのが塗布したあとに除去がしにくい。これは「どうしても流れて欲しくない」という作業以外では使いたくないな。要はロウ付け上手けりゃ必要ないです。